一つ一つの案件に全力で取り組んでいます。
造園あら井の考える「良い庭」はこんな感じです。
植物、木、石、水、土、コンクリート、ガラス、金属、樹脂・・・。
多種多様な材料を用いて造園しています。
まずは良い材料を用意することに力を注ぎます。
そしてそれぞれの材料の長所と短所を理解して。材料の加工は最小限にして組み合わせる。それが材料の持つ魅力を最大限に引き出す方法だと考えています。
焼き肉に例えれば。良いお肉であればタレよりも岩塩と生レモンをサッとかけるだけの食べ方が一番美味しいのと似ています。
ただただ美しい庭。眺めて心癒される庭。それだけでも十分かもしれませんが、せっかく作る庭です。
もっと欲ばってもいいのではないでしょうか。
庭+機能で「眺める庭」から「過ごす庭」。さらに「楽しむ庭」へ。
「機能」は人ぞれぞれです。
あなたの困っていること。庭でやりたいこと。また庭以外でやりたいことを教えてください。
面白い提案ができると思います。まずはお話しましょう。
家・建築。その住み手・使い手の趣味趣向と庭・外構のデザインが合致していることは大前提です。
造園には生きている材料=植物が多く使われます。植物は扱いを間違えるとすぐにデザインが崩れてしまうものです。本来、庭は月日が経つにつれさらに良くなっていくものなのに。です。
庭と周囲の環境・気候を観察し、植物がどのように成長してくのかを現場から読みとく。10年後20年後、もっとその先をイメージしながら造園しています。
奈良時代に始まり現代まで脈々と続く日本の庭の歴史。その中で数々の試みと失敗を経験し培われた伝統技術には実績があります。学ぶべきセオリーがあります。
一方で時代と共にライフスタイル・文化・趣味・建築・・・。庭を取り巻くものは様変わりしています。
名園と呼ばれる庭を現代にコピー&ペーストしただけではチグハグなものになってしまいます。かと言って流行ばかりを追いかけた庭は数年でダサくなってしまうのは目に見えています。
息の長いデザイン。いつの時代もかっこいい庭。スニーカーに例えるならコンバースのオールスターを目指しています。
サステナブルな庭作り
平均気温の急激な上昇。異常気象。化学物質やマイクロプラスチックによる海洋・土壌・大気汚染。日々絶滅してゆく動植物の種。
私たち人類が住む地球は非常に深刻な事態に直面しています。
たった一つの地球。自然。そこに生かされ暮らしていてこの事態に無関係な人はいないはずです。
一人一人が不都合な事実を受け止めて、今すぐに行動を起こさなければならない段階にすでに入っています。
造園屋も微力かもしれませんが協力できることがあるはずです。
まず植物を植えること。地球上の緑の絶対量を増やすこと。
この十数年で進歩した壁面緑化・屋上緑化の技術も有効な手段の一つかもしれません。
条件が合わず、植える植物量をどうしても増やせない現場もあります。それなら緑が少ない庭でありながらも見る人に「自然」を感じさせること。自然への郷愁・守る意識を覚醒させるような装置を組み込むこと。
造園に使う材料は、もし庭が必要なくなり解体することになっても廃材はリサイクルできる、もしくは適切に処分できるものだけを使用すること。
以上のことを実施しています。