「鉄しがら」の庭
造園あら井オリジナルの工法「鉄しがら」を採用していただきました。
施工事例「奇をてらった庭」以来の施工でした。
鉄しがらとは、
・従来の、杭丸太に竹を編み土留めとする工法を鉄に置き換えたものです。
・鉄の板の引っ張り、突っ張り力でしっかり土留め。
・施工が簡単。早い。
・資材の重量、体積が少ないので運搬費を削減できます。
・思い描く自由な曲線で施工可能。
・傾斜地での施工可能。勾配に対しての横方向はもちろん縦方向にも施工可能。
・通気性、排水性が良いので植物の成長を妨げません。
・黒色〜赤サビ色の経年変化が楽しめます。
・いずれは朽ちますが竹よりも長持ちします。朽ちても取り替えが可能です。
・ゆっくりとエイジングしていく。いずれは朽ちる。自然環境にさらされて、時間の流れを刻みながら変化していくその様は庭における「侘び寂び」あるいは「もののあわれ」的な感覚に通じます。おのずと植物の緑にも合います。
と僕は思っています。
建築設計は「設計室en おのかずながさん」によるものです。
車3台を駐められる駐車スペースを確保しつつ、残された長細いスペースに雑木林を歩くようなアプローチと窓の目隠しを兼ね備えた植栽をしました。
「将来ピアノ教室を開きたい」と奥様のご要望でしたので、お施主様の生活動線とは別の、生徒さんの動線(駐車場〜ピアノ室へのルート)もご用意しました。
お施主様のおじいちゃんが積んだという石垣と既存ユズの木を残して、薪割りやピクニックなど自由に使える芝生広場も造成いたしました。
施工事例の写真の一部はプロのカメラマンさんに撮影していただきました。
ありがとうございました。